丸太をくり抜いてドラムを製作しているMdrumsへ。

私が拠点としている宮崎県三股町には楽器のドラムを製作している方がいらっしゃるんです。宮村という地区に工場を構えているMdrumsの堀内さんです。堀内さんはご実家が製材所だった場所を活用して製作場としています。

堀内さんの製作するドラムは丸太をくり抜いて作る技法です。これは日本でも堀内さんを含めて2、3人しか取り組んでいない貴重な技法です。世界でも片手で数えられるほどしかいませ取り組んでいません。

大変難しく、製作できる材料にするまでに時間が掛かります。丸太を厚手にくり抜いた後、ひび割れや伸縮を繰り返すのでドラムの厚みにするまでに一年ほど掛かります。それでも製作の際にひび割れしてしまう場合もあります。

このドラムは完成度を高めるために日本の伝統工芸ロクロの技法とコラボしています。この技法で堀内さんと共に取り組んでいるのが山之上木工ロクロ工芸の伝統工芸士山之上さんです。碁盤の碁石入れである碁笥を製作する伝統工芸士です。山之上さんは工房を都城市安久町に構えています。

このお二人の技が合わさってこのドラムが完成しました。試行錯誤、議論を交わしながら現在のカタチに至りました。

ドラムを製作している現場を見たい、お話を伺ってみたいという声も多く、堀内さんの製作の邪魔にならないときはご案内しています。

先日は三股町にて薩摩地方の民族楽器「ゴッタン」を製作している宮崎県指定伝統的工芸士の上牧さんをご案内しました。

非常に感動していたと同時に、刺激になり、帰りの車でも興奮冷めやらぬ状態でした。

繋がることで面白い化学反応が起こるかもしれないので楽しみです。

2023年4月に発売されたXJAPANのYOSHIKIさんが表紙のドラム専門誌に堀内さんの製作したドラムが特集されています。

身近な方がこのようなところに載ったことが凄く嬉しくて感動しました。私もこの雑誌を購入し、家宝にするために大切に保管しています。

今まで製作していたのはスネアドラムだったのですが、取り組んでいた丸太のくり抜きによるドラムセットが完成したので後日拝見しに行きました。凄くカッコよくて鳥肌が立つほどでした。堀内さんがこのドラムで演奏して下さったのですが、澄んだ美しい、音色が魂に響くようで感動で涙が出そうになりました。

是非是非、一人でも多くの人に堀内さんの作るドラムを聞いて欲しいと思います。

Instagram:@mdrums_official

TAKIBI

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