有田町のご紹介

有田焼

佐賀県有田町は県の西部、長崎県との県境に接しています。この地は日本を代表する磁器であり、国の伝統工芸品でもある有田焼の産地です。

有田焼の歴史は古く、17世紀初頭から400年以上に渡って、食器や美術工芸品を製作し続けています。伝統と歴史、白磁の美しさ、豊かな絵付けから世界中の人々に愛され続けています。

  • 17世紀初頭:絵付けは白地に藍色だけで模様が描かれる「染付(そめつけ)」が主流。
  • 17世紀中頃:初代・酒井田柿右衛門が「色絵(いろえ)」と呼ばれる磁器の彩色に成功し、色彩豊かな模様を実現。

陶磁器の歴史に触れられる場所が町内にはいくつかあります。九州陶磁の歴史や各時代の特徴などをわかりやすく展示している佐賀県立 九州陶磁文化館 。ここでは現代作家の作品も紹介しています。

佐賀県重要文化財「陶彫赤絵の狛犬」や「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」などが鑑賞できる歴史ある建物の 有田陶磁美術館。

明治27年深川忠次氏が設立した深川製磁。現在も国内外で愛される作品を作り続けている深川製磁が運営する陶磁器のテーマパーク「チャイナ・オン・ザ・パーク有田町」です。

ドイツ・ドレスデンのツヴィンガー宮殿を再現した有田ポーセリンパークは有田焼のギャラリーとして迫力満点です。子供から大人まで楽しめる場所です。

日用食器、贈答品、業務用食器、高級美術品な どの陶磁器を扱う22の店舗の他、ギャラリーやホテル、レストラン もある陶磁器のショッピングモールアリタセラ

九州陶磁文化館(有田町)
九州陶磁文化館
チャイナ・オン・ザ・パーク(有田町)
チャイナ・オン・ザ・パーク有田町
有田ポーセリンパーク
有田ポーセリンパーク
アリタセラ(有田町)
アリタセラ

毎年4月29日~5月5日のゴールデンウイークには日本の陶器を代表するイベントである有田陶器市が開催されます。多くのファンが訪れる、非常に人気のあるお祭りです。

また有田町の窯元では常時、産地ならではの絵付け体験も出来ますので旅行等で訪れる際には是非チェックしてみて下さい。思い出に残る自分だけのオリジナル陶器が出来ます。

有田陶器市
有田陶器市 毎年4月29日~5月5日
体験工房「ろくろ座」
絵付け体験

有田町は歴史的景観を大切にしており、訪れた人々を魅了する場があります。

伝統工芸である有田焼と神社が融合した野外美術館と呼ばれる陶山神社。やきものの神様として親しまれています。名工たちの技、作品が散りばめられた美しい神社です。

泉山大イチョウ付近から大樽の有田陶磁美術館までの裏通りには、登り窯を築くために用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や使い捨ての窯道具を赤土で塗り固め作った塀「トンバイ塀」を見る事が出来ます。

神秘的な美しさを備えた渓谷の竜門峡。流れる水は名水百選、水源の森百選に選ばれたほど良質です。この渓流では四季折々の季節の美しさを堪能する事が出来ます。季節を味わいながら、名水で仕込んだ地酒と川魚料理も味わってみてはいかがでしょうか?

17世紀初頭、朝鮮人陶工 李参平(日本名:金ケ江三兵衛)により、この泉山で磁器の原料である良質で豊富な陶石が発見され、日本で初めて磁器の大量生産に成功した泉山磁石場。泉山磁石場は、国内諸大名などの賞賛を浴び、欧州各地の人々を魅了した有田焼400年の歴史を支え続けて来ました。現在、ここでの採掘は、ほとんどなくなっておりますが、当時の人力で採掘していたツルハシの後を見る事が出来ます。人間の持つエネルギーの凄さに驚嘆します。

岳地区の棚田は、有田町北西部の標高100mから400mの高地にあり、平均勾配 5分の1という傾斜地に位置する地域で、「日本の棚田百選」に認定されています。約400年前の江戸時代から営々と築かれ始め、今日まで受け継がれています。

400年前の江戸時代から築かれ始め、今日まで受け継がれている岳の棚田があります。標高100mから400mの高地にあり、平均勾配5分の1の傾斜地に位置しています。日本の棚田百選にも選ばれており、昔の原風景を見る事が出来る感慨深い場所です。

陶山神社(有田町)
陶山神社
トンバイ塀(有田町)
トンバイ塀
竜門峡(有田町)
竜門峡
泉山磁石場(有田町)
泉山磁石場
岳の棚田(有田町)
岳の棚田

伝統と自然との共存を大切に守り続けて来た有田町には美味しい料理も数多くあります。

地場産の鶏肉や野菜を使った「焼きもの」「酢の物」「煮もの」「蒸しもの」「揚げ物」の5つの料理に仕上げ玉手箱をイメージした有田焼の器に盛り付けられている有田焼五膳

有田焼の器に入った28種類のスパイスを使用し、佐賀県産のお米や和牛、有田の美味しい水など地産地消の素材にこだわって、じっくり煮込んで作った有田焼カレー

有田の郷土料理でにがりの代わりに葛やでんぷんを混ぜて作られるごどうふ。お餅のようにもちもちとした食感とプリンのような光沢。

JR有田駅構内にある有田銘品館の看板商品「有田焼とろりん」。有田焼のそば猪口サイズの器に入った 濃厚なチーズプリン。

ここでしか味わえない空気、景色、お料理を堪能しに是非いらして下さい。素敵な思い出の1ページに刻まれる場所です。

有田焼五膳(有田町)
有田焼五膳
有田焼カレー(有田町)
有田焼カレー
ごどうふ(有田町)
ごどうふ
有田焼とろりん(有田町)
有田焼とろりん

写真提供

佐賀県観光連盟